追悼デヴィッド・グレーバー:コロナ以降の新しい世界を想像するために (1/2)

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いずれにせよ、コロナ危機は、わたしたちの社会がこれまでかたちづくってきたあれこれの幻想の維持を、きわめて困難にしています。 グレーバーの、「コミュニズムは、いまここにある。 による「フランス語版のためのまえがき」および「付録」として恰好のグレーバー入門となる著者本人によるエッセイ(「惜しみなく与えよ」)を収録した、フランス語版をベースに編まれた日本独自編集版。

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だから国家が引き受けなければならないのです。

デヴィッド・グレーバーの死を悼む: 呆け天残日録

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彼の政治的意見も、同様にグローバルだった。 こうした観点に立って経済を定義し直すなら、どういうことが生じるだろうか。 「あの人に借りがある」等と。

「経済再始動」の呼びかけは何より、不安に慄いた政治家たちの声にほかならない。

大澤真幸は 『負債論』の著者・グレーバーが 夥おびただしい事例を挙げつつ繊細に解釈する姿に魅力を感じた

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経済の再定義は可能か 「生産性」の崇拝は、主としてこうした報酬システムの正当化の役割を果たしている。 (注2) コロナ危機をめぐる新刊『パンデミック!』(原著2020年4月、日本語訳はPヴァインより6月刊行予定)を著したスラヴォイ・ジジェクは、「剣を抜いた恐るべきリヴァイアサン」の台頭を懸念するアガンベンの論調に反論しつつ、ジョンソンやトランプのような保守派の政治家さえもが一定の「社会主義的」ないし「コミュニズム的」措置を採用しつつある現状の先に、「災害コミュニズム」(言うまでもなくナオミ・クラインの「災害資本主義」のもじり)の可能性を、懐疑的に示唆している。

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この手の会議がいかに不毛か考えてみよう。 わたしたちは、わたしたちをほんとうにケアしているのはどんな人びとなのかに気づいた。

デヴィッド・グレーバーの死を悼む: 呆け天残日録

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アナキストにとってはよい時代でしょうか? デヴィッド・グレーバー ともあれ、多面的にものを考える人間にとってはよい時代ですね。 あるいはそもそも、指標なるものの存在すべてと縁を切ることになるのか。

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、封建時代の従僕の現代における対応物とみなすのが一番よい。

デヴィッド・グレーバー

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グレーバーの話にはとても興味を持ってくれるのに、自分の仕事の話になると直ぐに話題を変えてしまう。

2008年の経済危機が明らかにしたように、グローバルな金融市場とは要するに、将来のレント吸い上げの見込みをめぐる投機の手段にほかならない。

デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』の魅力――仕事とケアの深層

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今年9月に急逝。 そこではずっと、すべてがクラッシュしてきたのですから。

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グレーバーは、こうも言っているのだから。 例えばスラヴォイ・ジジェクもほとんど同様の論理に基づき、動物的水準での「生き延び」と人間的な生の営みの結びつきを強調している。

デヴィッド・グレーバーの死を悼む: 呆け天残日録

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59歳の若さであった。 わたしは発行元の出版社に勤めているが、この本が刊行される過程には関わってはおらず、邦訳を心待ちにしていた。 だからこそ、資本主義や官僚制といった大きな問題を扱ってもあまり抽象的にならず、地に足の着いた読後感がある。

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けれどわたしたちは、さらに深い問いを投げかけることができる。 に属するものとして、つまり「有用性」や「生産性」を掲げる頭の硬いリアリズムに従うものとして、執拗に追求される何かなのだ。

コロナ後の世界と「ブルシット・エコノミー」/デヴィッド・グレーバー

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制度を一本化することで事務処理の非効率が改善されるというが、ならば民間の保険会社で働く人々の雇用はどうなるのか、と反論したのだ。

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大学はさておき、カフェを含む飲食店、ボウリング場やさらにはパチンコ店のような運動・遊技施設の休業は、わたしたちの列島ではまさしく「経済」の問題として議論され、しかも「命」を守るために犠牲を求められるこの「経済」こそが、「生活」または「暮らし」を支えるものとしてイメージされているのだから。 こうしてヴェールが持ち上げられ、真実が姿を覗かせた。

デイビッド・グレーバーとは (デイビッドグレーバーとは) [単語記事]

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その理由はいろいろ考えられるだろう。

『負債論』は、人と人がコミュニケーションする上で避けて通れない「貸し借り」をテーマに歴史をたどり、新自由主義の弊害や貧富の差といった現代の問題へたどり着く。 そのひとつが「なんのためにやるのかよくわからない会議」だ。